1983年結成の“ペルー・アンディーノ”はパリに住むペルー出身のミュージシャンとダンサーによって組織されるグループで歌と踊りを組み合わせた本格的なステージでペルー及び南米各地の伝統文化を広くヨーロッパで紹介する活動を行なっています。
本作はこのグループの音楽部隊による録音で、カハマルカからプーノまで自国ペルーの様々な地方の山岳地方の伝統音楽をベースとしながらも、パラグアイ、エクアドル、ボリビア等の音楽を取り混ぜた内容でペルーを中心としたアンデス音楽のパノラマ的作品です。
様々なステージを経験してきているベテランだけあってもちろん演奏はしっかりしたもの。加えて外国に移り住んでいるからこそ見えてくるグローバルな視点からの自らの音楽の魅力を心得ており、どれをとっても良曲の並ぶ選曲、伝統を押さえながらも耳に優しい美しいアレンジ、聴き手を飽きさせない変化に富んだアルバム構成…そのどれもが実に見事!パリ在住のパラグアイ人アルパ奏者イスマエル・レデスマの参加するガロペーラ3曲も山岳音楽メインの中に効果的に配されていて実に心憎いばかり。
アンデス音楽を聴き込んだマニアの皆様はもちろん、これからいろんなものを聴いてみたいという初心者の皆様にもオススメできる作品です。
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パリを拠点にアンデスの音楽と踊りを紹介しているグループ“ペルー・アンディーノ”の2005年リリース、2作目CD。
アンデス各国の伝統音楽を広く採り上げた前作に対し今作は自国ペルー各地の音楽に限定した選曲ですが、山岳音楽のみならず海岸地方やアマゾンの曲にも挑戦しており、それぞれの魅力を再現するに妥協の無い編成でかつ、メロディーの美しさを最大限に引き出す良く練られたアレンジで演奏されています。また、今作からボリビア出身でパリ在住のビエントスの名手ルイス・チュガールが参加しており、迫力のあるサンポーニャの響きもグループのアンサンブルに大きく寄与しています。
遠く離れたヨーロッパから故郷ペルーへの愛情と誇りを込めた魅力的な作品となっており多くのアンデス音楽ファンに耳にしていただきたい作品です。大推薦!
この度大手レーベルから再発されました!
←以前お取り扱いしていたのはこのジャケット。
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