■BIOGRAPHY
ダビー・ポルティージョ(David Portillo Morales)は1969年、ラパス生まれ。
その才能は早い時期から見出され10代のはじめにはエストゥディ・アンティーナ楽団"サン・ガブリエル"のソロ・ボーカリストとして抜擢されます。1988年からはラパスにある音楽学校"ARAWI"に在籍、伝統音楽を本格的に学びます。この音楽学校が母体となっている伝統楽器による現代音楽集団"ORQUESTA CONTEMPORANEA DE INSTRUMENTOS NATIVOS"にも所属、この団体のCD、"LA DOCTRINA DE LOS CICLOS"の録音にも名を連ねています。
また、この頃からソロ歌手として頭角を現した彼は幾多のコンクールで最優秀賞を獲得。ボリビア国内のみならず、南米各国の数々の音楽祭からの招待を受けています。1991年にはギタリストのパウル・パウリーノ・ロペスによるグループ、“ソブレビヘンシア”に加入。セカンド・アルバムの録音に参加し存在感のある歌声を聴かせてくれています。
1992年頃からは彼の才能に惹かれたギタリストで作曲家のマヌエル・モンロイのいくつかの録音をはじめ、ジャンルを越えた様々なプロジェクトに参加しています。
そしてついに、1999年ファースト・アルバム"A DIESTRA Y SINIESTRA"をオルタナティブ・ロック・グループ"ラ・ブエルタ"とともに録音しています。以後も人気ロック・グループ、”オクタビア”を始めとする様々なアーティストの録音に参加した後、2002年にはセカンド・アルバム"PARA NO CAER AL CIELO 天地逆転"を日本人演奏家、福田大治とともに録音、二つの才能はこのアルバムで見事に結実しボリビアのインテリ層を中心に評価の高い作品に仕上がっています。
現在のボリビア・ミュージック・シーンに於いてロック、フォルクローレという二つの分野の音楽界に欠かせない存在である彼、ジャンルを問わぬ真の意味でのクロスオーバーな活躍には今後も目が離せません。