QUIMSA-PUSI / WARA

“HICHHANIGUA HIKJATATA”シリーズとしてリリースされていた第３弾“キムサ”(1978)と第４弾“プシ”(1982)の２枚のレコードをそっくりそのまま一枚のCDに収めたもの。
“キムサ”は伝統曲や既存曲のカバーで構成された作品でそれまでのWARAサウンドの延長線上にある作品。土着音楽の再現の合間に何故かイギリスのロック・グループ、ユーライア・ヒープの名曲“ザ・パーク”が挿入されている以外は比較的印象が薄い作品といえるかもしれません。
一方 “プシ”はメンバーのオリジナル曲中心でロック・サウンドの要素を伝統音楽に大胆に採り入れたグループとして最もWARAらしい時期の録音であり、彼らの最高傑作とするファンも多い作品です。とりわけ今やボリビアのフォルクローレのスタンダードとなった“エンクエントロス”がこれほどまでに人気を博すきっかけとなった８曲目、‘70年代ロック風アレンジとささやくボーカルがダサかっこイイ“シエント”、伝説的なサンポーニャの名手ジョニー・ベルナールによる激しいサンポーニャの演奏とともに正攻法でフォルクローレに取り組んだ“カラチュイマ”等聴き所いっぱいの作品となっています。