運河で有名な中米最南端の国パナマの伝統音楽。この地は地理的に中央アメリカと南米、カリブ海と太平洋の接する十字路に位置している事もあり、古くから交通の要所としてヨーロッパやアフリカの文化に影響を受けた様です。
このアルバムで演奏している“ロス・デ・アスエロ”は首都パナマ市に暮らす、アスエロ地方(パナマ中央部太平洋側に南へ突き出た半島)出身者を中心とする音楽家により組織されている模様でアフリカの影響力の強いリズムをバックにバイオリン、リコーダーやアコーディオンの奏でる陽気なメロディ、アスエロ地方に伝わる小型のナイロン5弦楽器“メホラーナ”のほのぼのとした響きに導かれる男女の歌声などにより、中米の小国にありながら実にバラエティーに富んだ魅力に満ちたこの国の音楽を楽しませてくれます。
スペイン語の歌詞と英語による対訳、ミュージシャンや曲についての解説付き。24曲、71分を越える収録時間。