WILLKA / LLAPAKU

“パハ・ブラーバ”、“ルミリャフタ”（1985～1986年）に在籍した経験を持ち、“ボリビア・マンタ”（1989年）のレコーディングにも参加しているラ・パス出身のビエントス奏者、ヘルマン・ティンタヤによって1991年に結成されたグループ“ジャパク”はフランスを拠点としているボリビア出身のグループ。
前作からグループに加入し本作でも多くの曲を手がけているグスタボ・コルデーロは元“ルミリャフタ”のファン・カルロスの弟、加えて今作からヘルマンの弟で同じく“ルミリャフタ”出身のネストルが加入、定評ある彼の歌声と力強いサンポーニャの響きが加わった事もありサウンド的により一層厚みを増した“ルミリャフタ”色の強いものになっています。
コマーシャリズムに走らずプレイヤーとして自らの理想の音楽を求め続ける姿勢、オリジナル中心のクリエイティブなアルバムづくりは、ヨーロッパ在住のグループの中でもとりわけ“志”の高いグループとして評価できるでしょう。