UN INSTANT D'ETERNITE / LOS INCAS

“ロス・インカス”はアンデスの素朴なメロディをモチーフにしながらも、それを洗練されたアレンジで欧米に紹介し今日一般的に認識されているフォルクローレという音楽ジャンルの基礎を築いたグループです。リーダであるアルゼンチン人のホルヘ・ミルチベルグは、元々はクラシックのピアニストとしてヨーロッパに渡ったという経歴を持つだけに、彼の有する音楽的素養とヨーロッパで培ったセンスがあの“コンドルは飛んでゆく”の世界的大ヒットに繋がったといっても過言では無いでしょう。
このアルバムは“コンドルは飛んでゆく”のニューバージョンを含むアンデスのメロディを、彼らの特色である優しく繊細なサウンドを更に極めた、少しも邪魔にならない、それでいて決して退屈にならない良質のインストゥルメンタル・サウンドに昇華しており、まさに“アンデス音楽でつづる音のゆりかご”と呼べる仕上がりです。