次なる“ネオ・フォルクローレ”を探求し続けるマエストロ、 聴き所いっぱいの充実した内容!
先の来日公演では精力的に日本全国をまわり、存在感のあるチャランゴ演奏でその健在振りを示したエルネスト・カブール。この作品は2002年、ラ・パスで録音された作品で彼のオリジナルを中心に笛類の入るグループでの演奏がメインとなっています。 メンバーはこの頃ヨーロッパ公演を行なった布陣でロベルト・クイサ、ハビエル・マグネ、イバン・クルスと中堅、若手ながら実力者揃い。演奏を耳にすると流石マエストロの人選だとうなずかされる密度の濃いアンサンブルを聴かせてくれています。 収録曲は初めて耳にするナンバーが多くしかも良曲揃い。マエストロほどの年齢になるとアーティストとして守りに入り、過去のナンバーの焼き直しに甘んじるケースが少なくありませんがこの作品を耳にすると彼は今でも次なる“ネオ・フォルクローレ”を探求し続ける革命家なのだなと感心させられます。 他にも彼の作品には珍しく2人の女性ボーカル(片方は彼の娘カントゥータ)が入ったりボリビアの色んなアーティストの名前がギッシリと織り込まれている楽しいナンバー“CUECA LARGA”、彼の発明楽器がメドレーで登場したりと聴き所いっぱいの充実した内容。おすすめ!
ERNESTO CAVOUR: CHARANGO, CHARANGO MUYU MUYU, ARPINETA, CANTO JAVIER MAGNE: QUENA, ZAMPON~AS IVAN CRUZ: ZAMPON~AS (CROMATICA), PERCUSION ROBERTO CUIZA: GUITARRA, GUITARRA MUYU MUYU ROCIO DEL CARMEN: CANTO KANTUTA: CANTO