1998年結成のデュオ・ギター・アンサンブル“デュオ・トラディショナル”の3作目にあたる作品。
1954年スークレ生まれのアントニオ・バルダはチュキサカの大衆音楽に大きな影響を与えた往年のギター・デュオ“レンドン・アランディア”の一人、エンリケ・アランディア・ラグラバを父に持つ演奏家。
一方のロベルト・クイサは1965年、同じくスークレ生まれで“グルーポ・コカ”、“チュイマンピ”に在籍し、エルネスト・カブールの伴奏もつとめた経歴を持つ実力派。彼は曲によりチャランゴも担当しています。
このアルバムではアントニオ・バルダの父、そして同じくその先代に当たる祖父の時代の“レンドン・アランディア”がレパートリーとした古き良き時代のナンバーを採り上げており、2本のギターはひと昔前のサロンの雰囲気の漂うノスタルジックで格調高い響きとなっています。