アントニエタ・アンテサナはポトシ北部、SACACA出身の女性チャランギスタ兼歌手。同じポトシ・スタイルの人気男性歌手、マリオ・アナグアとのコンビでいくつかの録音を残しています。
当時はまだあどけない雰囲気の残るはつらつとした歌声が魅力的でありましたが年月を経た今、プラチナ・ディスクを手にジャケットに写る彼女はたくましささえ感じるふくよかな姿に変貌、相変わらずの少しハスキーで張りのある声で堂々とした歌いっぷりです。
彼女自身の奏でるこの地方独特のカランペアード奏法のチャランゴも相当な腕前でその切れの良い演奏は実に耳に心地よいものです。おまけに全曲彼女のオリジナルで挑戦している辺り、ポトシ音楽ファンなら要チェック・アルバムです。