ラテンアメリカ楽器紀行 / 山本 紀夫

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ケーナ、サンポーニャ、チャランゴ、アルパにカホン…ご存知の通りラテンアメリカには世界でもほかに例を見ないほど、多種多様な楽器が見られます。そんな楽器の数々が何処で生み出されどういう経路で伝わりいかに各地で定着・発展したのか?南米音楽ファンの中にもこれらに興味を抱いている方々は少なくないと思います。この本はこの地の征服と融合の歴史がどのような楽器と音楽を生み出したのか?各地の多彩な楽器を紹介し、その背後に秘められた歴史や文化、社会の特色を明らかにしたものです。
とかく我々は現地の人々から、それは私達の音楽だ、楽器だとの情報を得るとそれを鵜呑みにしてしまう傾向にありますがこの本では著者の“40年近くにわたるフィールドワークの成果”というだけあって地域や国境を越えたグローバルな視点で再検証されているところが大へん興味深く、フォルクローレを長年耳にされている方々にとっても目から鱗の取れる思いのする知識が記されています。著者である山本紀夫先生は国立民族学博物館教授という肩書きを持つ方ですが自らもフォルクローレの楽器を演奏されるとの事で興味の観点も我々音楽ファンに近くまた、豊富な図版と著者自らが撮影した貴重な写真がカラーで紹介されており文章は苦手という方々も興味深く読み進んでいただけるものと思います。A6変型判サイズ、166ページ。

《各種割引適用外商品》

商品番号 :
BJYAM10
メディア :
BOOK
価格 :
\1,995
レーベル :
山川出版
記号 :
発行年 :
2005
発行国 :
JAPAN
   
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TRACKS
  1. 音の出るものなら何でも楽器に
  2. コロンブス以前の世界へ
  3. キリスト教の布教とともに
  4. 伝統と融合の世界
  5. 奴隷とともに
  6. 変わりつづける楽器の世界

    あとがき
    参考文献
CREDITS
 

山本 紀夫 (やまもと のりお) 略歴

1943年生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。現在、国立民族学博物館教授・総合研究大学院大学併任教授。
主要著書:『インカの末裔たち』(日本放送出版協会1992)、『ジャガイモとインカ帝国』(東京大学出版会2004)、『山の世界−自然・文化・暮らし』(共編著、岩波書店2004)、CDに『変わりゆく伝統の響き−ペルー・ボリビア』『赤道直下の森の音楽−コロンビア』(ともに日本ビクター1992)など。