QUENA / VISION ANDINA - JACCO VELARDE

伝説のライブ・ハウス“ペーニャ・ナイラ”を拠点に‘80年代のラ・パスの音楽シーンで活躍し、現在はアメリカに移り住みアンデス音楽の普及につとめるケーナ奏者ヤッコ・ベラルデのソロ・アルバム。アンデスの子供達に祖先の文化への誇りを持って欲しいとの願いで制作されたこの作品はボリビア音楽が最も活気に満ちていた70～80年代のミュージック・シーンへのオマージュとなっており、カブールのナンバーやボリビアの伝統曲中心の選曲を、ある時は力強く深みのある音色で、またある時は流れるように軽やかなタッチで演奏される彼のケーナをフューチャーしたインストゥルメンタル作品となっています。
ボリビア式ケーナの骨太サウンドがお好みのケーナ・ファンはもちろん、共演するアーティストにはギターにフレディー・サントス、木下尊惇、ファン・カルロス・コルデーロ、チャランゴはドナト・エスピノーサにアントニオ・ペレスといった具合に彼の豊富なキャリアを物語るべく実に豪華なラインナップが揃っており、あの頃を偲ぶフォルクローレ・ファンにとってはまさに待望の作品と言えるでしょう。