エクアドル北部アンデス、チョタ渓谷にはかつて奴隷として連れてこられたアフリカ人のコロニーがあり、そこにはアフリカのリズムとアンデスの優しいメロディーが互いに混ざり合ったボンバという音楽があります。
オロ・ネグロはここで生まれ育ったマリオ・ディエゴ・コンゴを核に、コーラスを担当する3人のコンゴ兄弟?とのユニットを指すようです。オロ・ネグロとして二枚目にあたるこのアルバムはそのボンバの発展形とも言える都会的で洗練された音楽となっていて実に耳に心地よい仕上がりです。
余談ですがこのチョタはとてもサッカーの盛んな地域らしくナショナル・チームに7人もの選手を送り込んでいるのだとか。2002年はワールドカップ初出場を果たした年でもありましたのでラストの曲には“SI SE
PUEDE”の掛け声とともにゴールシーンの実況録音が収められていたりして期待に膨らむ楽しい雰囲気いっぱいです。