ペルー山岳音楽において現在絶大な人気を誇るアヤクーチョのシンガーソング・ライター“マクス・カストロ”。このアルバムは彼のリマでのコンサートの模様を収めた2枚のライブ録音の第1集で彼のセカンド・アルバムにあたる“DUERE
AMAR...”からの選曲が中心になっています。
若手ながら8歳には地元ワマンガで歌い始め、既に歌手として2枚のゴールド・ディスクを含む3枚のアルバムをリリース、15年以上の経歴を持つだけに観客を盛り立てる技は手馴れた感じで貫禄さえ感じさせられます。ペルー山岳地方の伝統的なワイニョや昨今のボリビア音楽のエッセンスを加味した自作曲を、自らの甘い歌声とギター、そしてバックバンドによるケーナやサンポーニャなどの民族楽器に加えドラムやベース、サックス、キーボードを交えた洗練されたアンサンブルで観客を魅了します。
彼をはじめ“ガイタン・カストロ”、“ウイリアム・ルナ”等の山岳伝統音楽を今日の姿のラブ・ソングに昇華させた現代風ワイニョ音楽は今や現地でいわばブームの様な盛り上がりをみせており、その片鱗を覗うに最適のライブ作品となっています。