“ラ・メゾネット”はボリビア在住のケーナ奏者 福田 響太郎と、共に“ムシカ・デ・マエストロス”の活動に関わっていたアルベルト、エドゥアルドの兄弟による若手音楽家3名によるユニットです。
楽器編成は基本的にケーナ、ギター、マンドリンのトリオ編成ですが曲によってはリコーダーやティプレからオーストラリアのディジュリドゥまでが登場しサウンドに彩りを添えています。採り上げるのはコロンビア、アルゼンチンなど南米各地のナンバーからウイリー・クラウレら現代ボリビアの作家の作品、そしてメンバーのオリジナルというバラエティ豊かな構成です。
グループの構想はメンバーが共に参加していた“マエストロス”の2003年フランス遠征の際に生まれ帰国後にこのアルバムの録音が行なわれたとの事です。彼らが異国から改めて見つめ直した自分達の音楽、つまり、エストゥディアンティーナが過去の一時代のサロン音楽であった様に“ラ・メゾネット”の音楽は言うなれば今日的な感覚でのボリビア発サロン・ミュージックであるといえます。2本の弦楽器と温かな笛の音色の生み出す優しいサウンドはくつろぎのひと時を演出してくれる事でしょう。全曲インストゥルメンタル。
福田響太郎
1980年10月19日生。ケーナ奏者の父親の影響で10歳のときよりケーナを吹き始める。1992年、群馬県で活動する「グルーポ・レヴェラシオン」で活動の後、2002年4月、単身ボリビアへ渡る。2002年6月よりムシカ・デ・マエストロスで活動。2003年6月、フランスのジュ・サントン・フェスティバルの招聘で渡仏。他にもドナート・エスピノーサ、シン・フロンテーラス、ロス・カナリオス・デル・チャコ、ロス・オルビダードス、福田大治と競演。主な録音参加CDムシカ・デ・マエストロス「\・]」ロス・オルビダードス「ビバ
ラス・マドリーナス」。
ALBERTO SCHWARTZBERG ARTEAGA
1971年5月22日生。ラパスのマウロ・ヌニェス校、コンセルバトリオでギター奏法を学んだ後、キューバ人ギター奏者ヘラルド・ペレスに師事。1987年より、アンセストロ(現アンセストロ・デル・アルマ)で活動を開始。1989年にペルー、1990年にチリ、1993年にはコスタリカ、パナマの招聘で海外公演を行う。1995年脱退。同年、ムシカ・デ・マエストロスに加入。1996年、フランスのジュ・サントン・フェスティバルの招聘で渡仏。2000年にはヨーロッパ・ツアー(ドイツ、オランダ、ルクセンブルグ、スイス、フランス、ベルギー)に参加。同年、来日公演も果たす。2003年、同じくジュ・サントン・フェスティバルの招聘で渡仏。またマンドリンを独学で習得。ロス・オルビダードスの録音にも参加している。
EDUARDO SCHWARTZBERG ARTEAGA
1976年12月22日生。ラパスのマウロ・ヌニェス校、コチャバンバのミラン校でギター奏法を学ぶ。1997年、タリーハで開催の全国ギターコンクールで入賞。1998年、ボリビア代表としてキューバのハバナで行われた国際ギターコンクールに参加。1999年、ハイメ・ラレード校(コチャバンバ)にてギター講師を務める。同年、タリーハの全国ギターコンクールで再度入賞。コチャバンバ・ギター・アンサンブルのメンバーとしても活動した。