‘70〜80年代のボリビア・フォルクローレ・シーンを代表する名グループの一つ“コジャワラ”が1993年にボリビアの歴史あるコーラス・グループ“ソシエダド・コーラル・ボリビアーナ”とともに制作、リリースした2部構成の大作。これまでその作品の長さからか?不幸な事にカセットのみでのリリースながら一部マニアからは高く評価されていた作品でありましたが、この度めでたく完全リ・マスタリングされたクリアーなサウンドでの2枚組CD復刻となりました。
録音当時はコロンブスが新大陸を“発見”(先住民の側からみれば異文化が侵入)してから500年の翌年にあたり西洋からの搾取の歴史を振り返る機運が高まっていた時期にあたり、この作品もその“500年”がテーマとなっています。アルバム構成はカンタータと題される通り民族楽器を伴奏に歌われる楽曲と間に挟まれた朗読によりアンデスに生きる先住民の歴史が物語り形式でドラマティックに展開されています。歌詞付き。
余談ですが、彼らは日本でこの作品を上演するべく日本のコーラス隊を探しています。実現に漕ぎ着けるにはかなりの障壁が存在すると想像しますが、もしお心当たりがございましたらメールをいただけると幸いです。