カルカスが1987年、2度目の正式な日本ツアーの直前にリリースしたレコードのCD再発盤。それまで5人が基本のカルカスでしたが日本公演のメンバーにそのままリーダーであるゴンサロが加わり、この作品から6人編成のより厚みのあるアンサンブルとなっています。
ゴンサロの手がけた曲がアルバムの大部分を占めていますがエドウィン・カステジャーノスも3曲に携わっています。一方同時期に加入したフェルナンド・トリーコも巧みなチャランゴ演奏はもちろん、ボーカル面でもエルメールやガストンの声とともにコーラスの中で重要な役目を担ってきています。静かなチャランゴの爪弾きで始まり次第に感動的な盛り上がりをみせる“ティエンポ・アル・ティエンポ”をはじめ、古くからのメンバーの経験と若いメンバー達のアイデアが互いに相乗効果を呼び起こしアルバムを通じて聴き応えのあるカルカス中期の名盤に仕上がっています。