“ウィニャイパク”はクスコからウルバンバ川沿いに下った“聖なる谷”にあるタライ村での教育プログラムの一環として2004年に設立された若者を中心とするシクリアーダ隊で、クスコの街中で楽器博物館を運営する音楽家兼伝統音楽研究家キケ・ピント氏が指導にあたっています。
この作品は題名にある通り、ペルーの伝統的なシクーリ(サンポーニャ)の合奏の手引きとなる目的で制作されたもので、4つのテーマについての合奏と大きさの異なるパート毎に分解したシクーリ一対ごとの演奏が収められています。加えて、歌詞やタブ譜まで備わっておりこれからシクーリの合奏に挑戦してみたいとお考えの皆さんにとっては格好の教材となる事でしょう。
また資料としては、分厚いうねりを聴かせてくれるシクーリの合奏がどのような部品によって構成されているのか、各パートごとの微妙な息使いの違いなどを知る意味でも興味深い音源でもあります。
スペイン語とドイツ語によるカラー24ページ解説付きディジパック仕様。