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元ルミリャフタのファン・カルロス・コルデーロ自らが考案したという新しい楽器、“テンプル・チュイマ”の演奏を全編にフューチャーしたアルバム。チャランゴを一回り大きくした様なこの楽器(5コース13弦)はチャランゴとギターのテクニックを取り混ぜた奏法を実現するものだといいます。弦のストロークを長く取った分、高音部の伸びやかさ、低音部の深みのある音色はソロ楽器として大きな可能性を秘めている事でしょう。 こういったコンセプトで作られたアルバムですので、ついつい楽器の方にばかり注意が向きがちですが、温和で人懐っこい彼の人柄を反映した、ほんわかとした温もりを感じさせるオリジナル曲の方もなかなかの出来栄え。間に差し込まれたなじみ曲と共に、耳に心地よい小品集に仕上がっています。