HEREDEROS / INTI BOLIVIA

1992年、18歳から23歳までの5人の若者によって結成された“インティ・ボリビア”が翌年の1993年に残したデビュー作で唯一のアルバムとなったレコードのCD再発盤。この作品の発売当初はほとんど話題にのぼりませんでしたがその後マニアの間から隠れた名盤と謳われている作品です。
グループの中心となっているのは今や売れっ子チャランゴ奏者となっているサウル・カジェーハスと北欧でフシオン・グループ“インティ”のリーダーとして活動しているギタリスト、エクトル・メリレスの2人で他にビエントス奏者のファン・グァラチも迫力のあるサンポーニャを聴かせてくれています。また、特筆すべきはケーナの名手エディ・リマがゲストで参加している点で3曲に於いて超絶プレイを披露しています。サウンド的には“プント・ナスカ”に通ずるフォルクローレ・ウルバノ（都会派フォルクローレ）の走りともいえる作風で、高度なテクニックで表現されたジャージーかつ洗練された雰囲気の中、若者グループの作品とは信じ難い調和のとれた演奏が展開されています。
CD化に際しレコードには収録されなかった未発表テイク“エン・ラ・ディスタンシア”が追加されています。
（レベル・オーバー気味で制作されており一部ノイズが生じます。予めご了承ください。）

尚、この作品のCD化はサウル・カジェーハスとディスコ・アンディーノが共同で行ないました。