1933年サンタクルス生まれの女性歌手、グラディス・モレーノ。1950〜60年代にかけてのボリビア東部音楽の黄金時代に活躍した女性歌手で1962年にはボリビア政府から“歌の親善大使”として任命されボリビア音楽を海外へ紹介する役割を務めました。
このアルバムはタキラリ、カルナバル、チョベーナ等ボリビア東部の音楽を中心にしながらもチャコのクエカやユパンキのミロンガ等も取り混ぜたレパートリーを落ち着きのある歌声でしっとりと歌い上げています。録音年代は不明ですが1948年から1983年の35年間に10枚のアルバムを発表し、現在歌手としては第一線を退いているということですので録音状態から推測してその最後期の頃のものだと思われます。