ORIGEN / ELLEEN BURHUM

ベルリン生まれのエレン・ブルハムはソプラノの美声を持つ歌手。テレビの音楽番組の司会等で人気者となり、これまでにペルーの失われようとしている伝統音楽を採り上げた2作品を発表してきましたが妊娠と共に育児に専念する為、音楽活動を中止していました。この作品はその間に彼女自身が相次いで経験する事となった息子の出産と母の死という“生と死”を見つめた中から湧き上がってきた新しい芸術的衝動から生じたアイデアと彼女が自ら手がけた楽曲がベースとなっています。
アレンジと演奏面に於いて作品作りに大きく寄与しているヘススとラモンのロドリゲス兄弟は有名な“ファミリア・ロドリゲス”の一員で現在はリマの第一線でそれぞれ音楽プロデューサー、ミュージシャンとして活躍しています。この作品ではその類希な才能を惜しみなく提供し、得意のアンデス楽器を用い実に美しく洗練されたニュー・エイジ系エスニック・サウンドに仕上げています。
音の一音から言葉の一節、美しいイメージ写真の数々、果てはジャケットの紙質に至るまでアーティストの理想を貫いたこだわりの一枚。
（パソコンで再生すれば“AMANCAY”、“ORIGEN”の２曲のイメージビデオがご覧になれます）