ケーナの表現力を革命的に高めたと言っても過言ではないエディ・リマ。その彼が'90年代の中頃に健康上の理由で一度決意した"引退コンサート"の模様を収めたライブ・アルバムです。
伴奏陣にプント・ナスカのマルコ・ペーニャ、元ルミリャフタのミゲル・アンヘル・プーニャらを迎えて"何をそこまで…"と苦笑してしまいそうな程の脅威のテクニックを披露しています。
実はこのアルバムは以前よりラ・パスにある彼のお店に於いてミュージック・テープでのみ販売されていました。彼自身にはこの録音をCD-Rとして発売する意向はありませんでしたが、注目の奏者であるにも拘らずその演奏を収めた録音の少ない事に目をつけたのかこのテープから落とした海賊盤が市場に出回るようになり始めたのを受け、急遽曲順を入れ替え、しかも未発表テイクを一曲加えてのリリースとなったもので、ジャケットはカセット・テープの物をそのまま流用しています。