1910年アヤクーチョ県ワマンガ出身、ペルーの伝説的なケーナ奏者アレハンドロ・ビバンコは都市部でアンデスの音楽が見下されていた時代からその魅力と価値をペルー内外に紹介し続け、今日におけるアンデス音楽の地位の石杖を築いたパイオニア的存在です。
この作品は1979年から1991年までに録音された貴重な音源から制作された作品で、彼の妻で女性歌手の“ニュスタ・ナティバ”とともに吹き込んだ1980年リリースのLPと、彼が亡くなった(1991年10月)年の3月にリリースされたカセットからの選曲が主体となっていますが、これに同じスタジオで録音された彼の最後の言葉(19トラック目)や彼が自宅のラジカセに向かって録音したという14トラック目など貴重な録音も収録されています。
彼の吹くかすれたケーナの音色はアンデスの哀愁に満ちたメロディーにこれ以上無いほどにベストマッチ。オススメ!